第一回 湘南食育サミット in 鎌倉
-----地域に伝わる伝統の食文化を考える-----
湘南食育サミット
in 鎌倉

20日
開催日 平成17年(2005年)
8月20日(土)〜 8月21日(日) 2日間
開催行事: 基調講演、市民公開セミナー、ワークショップ、体験学習講座、商業展示、鎌倉薬膳レシピコンテスト(プレイベント随時開催)
開催場所 :鎌倉芸術館(神奈川県鎌倉市)   20日、午前10時―午後4時。
:鎌倉女子大学(神奈川県鎌倉市) 21日、午前10時―午後4時。
第一回湘南食育サミット in 鎌倉  
 第一日目  2005年8月20日(土)  鎌倉芸術館
10:00
 開会宣言 岩瀬保育園 園児
10:10  主催者挨拶 大会名誉会長・鎌倉市長  石渡徳一  
実行委員長   岡本正博
10:20  来賓挨拶 未定
10:30 基調講演 日本保育園保健協議会会長
巷野悟郎
「食と保育」
成長の著しい胎児期と乳児期は「食栄養」が基本。離乳食が完了した幼児期には、朝昼夕の食を基本とした「生活リズム」が形成されます。近年妊婦の不適当な栄養、乳児の偏った授乳法や離乳食、幼児の間違った「食生活」が注目されています。それらの結果は数年後、更に成人期に現れることがわかってきました。
 次世代のために今の乳幼児期の食育の原点に光を当てたいと思います。
11:30  講演 鎌倉女子大学教授
山下光雄
「鎌倉の食を育んだ歴史的背景」
平安時代は貴族の形式と外観を重視した文化であり、源頼朝はその弊を知り、鎌倉を質素と倹約を旨とした武士文化の地とした。仏教医学は僧医忍性による介護活動などの医療活動を活発にした。食文化面でも中国の食加工法を記した「斎民要術」(金沢文庫旧蔵)、お茶の機能性を記した栄西の「喫茶養生記」などの衛生思想の向上で前代に比べ平均寿命も長くなっている。なお「斎民要術」、「喫茶養生記」は現在重要文化財となっている。
13:00 講演 鎌倉女子大学教授
塚田信
「食べ物は身体も心も育てる」〜食育の現状とこれから〜
日本では『食育』は知育・徳育・体育と並んで大切に考えられてきた。食育は主に家庭で行なわれてきたが、今では社会環境や食環境の変化が大きく影響している。人の一生のすべ
てが『食』を原点にしていることを思う時、各ライフステージでのよりよい食育の在り方を
共に考えていきたい。
13:45 講演   マーマしのはら保育園園長
丹羽勝子
「保育の現場から」
記憶力の土台をつくる幼児期にあって、特に食の記憶は無理をせず発達に添って育てています。舌(味)手(動作)頭(知恵)を意識し食材の本物にふれ、さらに野菜づくりやクッキ
ング保育では子ども達の持つ理解力、潜在力を信じてしっかりと向き合いながら生活力、生きる力を育むことを実践しています。
14:15 パネルディスカッション 「食による健康づくり」 鎌倉商工会議所 常議員・観光部会長
藤川譲治
関東学院大学経済学部経営学科卒業。
株式会社 京料理美濃吉入社。
S52年有限会社 鉢の木に転職。
H5年代表取締役 社長就任。現在に至る。

鎌倉商工会議所:常議員・観光部会長・
鎌倉俳句&ハイク実行委員長
(社)鎌倉市観光協会:理事・総務部会長
(社)鎌倉法人会:理事・北総支部副総支部長
鎌倉ロータリークラブ:会員 
神奈川芽生会(日本料理組合):直前会長
鎌倉市観光推進連絡会議:副会長。
 精進料理を先達から受け継ぎ、次の世代に伝える役目を担う。食は教育の原点であり、鎌倉こそ食の情報発信源にふさわしい、今こそ家庭の中に精進料理の智恵をと提唱している。
キッコーマン株式会社 経営企画部 主幹
大津山 厚
慶應義塾大学商学部卒業。
国際大学 国際経営学研究科修士課程修了。
キッコーマン株式会社入社。酒類事業本部企画室、
海外調達部などを経て、現在、経営企画部、食育プロジェクトリーダー。キッコーマンの食育「おいしい記憶をつくりたい。」をスローガンに掲げ、体験要素を組み入れた工場見学コース、社員による出前授業、キッコーマン総合病院の健康に役立つアドバイス、旬の食材の簡単レシピ提供、食文化の情報発信、「食」の親子体験学習プログラムなど、食育に全社をあげて取り組んでいる。ディスカッションでは、食育活動の内容と理念・体系について紹介。
鎌倉市教育委員会 給食担当係長 
川名明美
神奈川県横須賀市生まれ。高校まで横須賀市内、
大学も県内で過ごした地場産の管理栄養士。
鎌倉市教育委員会採用により、鎌倉市内の
小学校5校に勤務し、給食に携わる。
献立作成や調理のみならず、肥満気味の児童に
個別指導をするなど食に関する指導に携わる。
現在は、鎌倉市教育委員会勤務。 
農林水産省関東農政局 神奈川農政事務所 消費生活課長
奈良百合子
神奈川農政事務所の消費者との窓口として、消費者の視点から行政を行っている。主な業務は、食育やリスクコミュニケーション。トレーサビリティー、消費者への情報提供、
出前講座のほか、食品の価格動向調査やリサイクル。
食育は、情報交換の場として、神奈川食育推進ネットワークを設置(会員168団体・個人)。
その事務局として、ネットワークを中心に、国の安全・安心や食育に関する施設やセミナー・イベントに関する情報提供、生産現場での意見交換などにより神奈川県の関係者の連携強化に努めている。「国の情報や人は国民の財産」をモットーに平成16年4月から現職。前任地は、農林水産省消費・安全局消費者情報官付きリスクコミュニケーション担当企画官。
15:00  講演 神奈川県農業経営士
吉田和子(よしだ・ともこ)
「三浦の野菜を育てて −生産者からのメツセージー」
生産者からのメッセージ〜三浦大根の生産をとおして」
 三浦に嫁いで40年になります。当初は三浦大根の重さと収穫作業には泣かされました。しかし、現在は青首大根の生産が主流で、この伝統野菜の三浦大根はほんのわずかとなっています。時代の流れとはいうものの寂しさを感じている生産者の一人です。この食育サミットをとおし、生産者の声を聞いていただければと思います。 
15:45   コンテスト表彰式 「我が家に伝わる健康料理」
16:15 「健康長寿の街宣言
10:00〜
17:00
展 示 鎌倉芸術館
ギャラリーT・V